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東日本大震災から今日で9年【rikou】


東日本大震災から今日で9年が経ちます。
9年というと、当時小学1年生が高校生に、、

遠い過去の様ですがあの日の光景は鮮明に思い出せます。


当時私は大学一年生でした。
その日は授業が休みで高校の友人と立川でボウリングをしていました。

突然の大きな揺れに場内からの避難命令が出され、そのままその日は場内閉鎖に。


「びっくりしたね〜」


なんて呑気に話しながら駅へ向かうと、
南口の大型スクリーンに東日本の映像がリアルタイムで流されていました。

濁流が大口を開けて家や車をのみ込んでゆく、この世とは思えない光景。
避難するために走っていた車や、明かりの灯った家々、、

そこには、目には映らないけれど確かに存在する命がありました。


あれから9年、当時は想像もしていなかった「花道」という道を歩んでいます。

そして、期せずして2020年3月11日現在、世の中は新型コロナウィルスの猛威にさらされています。
咳をした人を一斉に睨むような、時に人間の歪んだ感情の方が怖いと思うことがあります。


一つ悲しみを乗り越えても、また一つ悲しみがやってくる。
そんな世界に生まれ落ちたこの命だから、全ての悲しみを背負っていたら到底感情が追いついていきません。

だから人は悲しみを忘れて笑顔を探すのだと思います。


私個人の意見としては、辛い記憶なんて忘れられるのなら忘れてもいいんだと思います。
でもこういう機会にふと、
生きたかったけど生きれなかった命があったこと、大切なモノを失って未だに傷の癒えない人がいること、、

しっかりと思い出して、今の自分がいかに恵まれているか、恥じない生き方をしているか、自問自答しながら前に進んでいきたいと思っています。



華道家になって良かったと思うことは沢山あるけど、
このやり場のない感情を作品にぶつけることが出来るのは本当に恵まれていると感じます。

今年も作品を生けたので、よろしければご覧下さい。

【かいこ】

湧き出す悲しみと寄り添って、
張りつめて張りつめて、それでも前へ。
忘れない。



9年前の震災で亡くなったすべての命に、そして今もなお被災し続けるすべての方々に、合掌。

  1. 神谷恵美子

    こんにちは。かたばみ会のブログはFacebookを始めてから久しぶりに見ました。
    がらりと変わりましたね。
    私のホーム画面に追加しましたので…。

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