目黒駅から徒歩5分ほどのところに位置する「ホテル雅叙園東京」。
こちらで毎年夏に開催されております、大人気イベント

和のあかり×百段階段2021

に今夏、副家元 大塚理航 がいけばな枠として出展いたしました。

・真夏

・コロナ禍

・３ヶ月間の長期展示

いけばなとしては難しい問題が山積でしたが、盛会のうちに無事終わりましたことをご報告させて頂きます。

以下、副家元 大塚理航からご覧くださった皆様へのお礼の言葉となります。

和のあかり×百段階段2021
〜ニッポンのあかり、未来のひかり〜

先日の9月26日に閉幕し、先日全ての撤去が完了しました。
このような状況下にも関わらずご来場くださった皆さん、関わってくれた全ての方々に深く感謝申し上げます。

コロナ禍での開催、早々に4度目の緊急事態宣言発令、都内5,000人を超える感染者数…。
多くの困難の中での長期展示となりましたが、百段階段をはじめ、
様々なジャンルで活躍されているプロの想いや技術の込められた作品、伝統工芸品に触れることのできた、幸せな3ヶ月間でした。

新型コロナという微小のウィルスによって日常が破壊された中で、
それでも月や花の美しさ。
水や酸素の有り難さ。
家族や友達、恋人の存在。
五体満足で一日を終えられる幸せ。
そういった”当たり前の存在”の素晴らしさに気づいて心を動かせることはとても幸せなことだと感じます。

「文化芸術」とは「衣食住」と並べると生きていく上で必ずしも必要なものではありません。
それでも人が人として生きていく上で、それらに触れることで心の機微を感じとり、
純粋に感動したり、ゾクっとしたり、疑問を感じてモヤッとしたり…。
心を動かすことは”当たり前に存在する幸せ”に気付くための訓練となり、長期的に見て人生を豊かにするものと確信しています。

イベントというのは花のように、シャボン玉のように、花火のように、虹や流れ星のように…。
ご覧いただいた方々のその瞬間を彩り、記憶の彼方に消えてゆく儚いものではありますが、
作品を通して一人でも多くの方の心を動かすことが出来ておりましたら、華道家として、いち表現者として、こんなに嬉しいことはありません。
コロナ禍の中で自身としても初の長期展示でしたので、そんな祈りに似た想いを抱きながら無事今年の夏が終わりました。

長くなりましたが、
この度は素晴らしい経験と出会いや御縁に恵まれたことに感謝です。
改めまして「和のあかり×百段階段2021」に関わってくれた全ての方々に御礼申し上げます。