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【副家元】お寺様 法要の装花

お寺様からのご依頼で今年で4回目となる、1年で最も大切な法要にお花を生けさせて頂きました。

1作目は立派な床の間に朝鮮槙21本を行型:中流しいけで。
写真では伝わりづらいですが堂々としたサイズで生け上がっています。

江戸時代から続く伝統的な”生花(せいか)”は、
元はどのご家庭にもあった床の間に飾られていた生け花になります。

昨今その床の間が減少してきてはおりますが、
その魅力はこういった和の空間にぴったりと馴染み、還るべきところに還った気がいたします。

時代は変われど洗練された日本の美意識やそこから今も受け継がれている伝統的な様式美は、
これからも絶やさず受け継いでいきたいと改めて身の引き締まる思いです。

 

2作目はお客様をお迎えする談話室に
枝垂れ桑をベースに2種類の鶏頭と紅葉で秋のモダンで華やかなお花を飾りました。

 

3作目は奥様の設えた簡易的な花衣桁に中菊9本の「真型:本手いけ」をすっきりと。

 

最後にエントランスのちょっとしたスペースには
真柏と糸菊の「行型:受流しいけ」をカチッと空間を引き締めるイメージで生けてみました。

 

毎年素敵な和の空間に生けさせて頂けることを幸せに感じつつ、
来年も変わらずご依頼いただけるよう、また1年精進していきたいと思います。

今年もありがとうございました。

 

りこう

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