「生け花デモンストレーション@イタリア大使館」 大盛会御礼
2020年10月23日(金)にI.I.(いけばなインターナショナル)からご招待頂き、
イタリア大使館にて古流かたばみ会から家元 大塚理司、副家元 大塚理航が生け花デモンストレーションを行いました。
今回のテーマは
「秋の動静」
コロナ禍の影響で中々遠出もままならない状況ですので、
ご来場頂いた皆様に沢山の秋を感じて頂き、笑顔でお帰り頂きたいという想いで準備を進めて参りました。
写真はイタリア大使・大使夫人、I.I.会長や東京支部長を始め、各国大使夫人と
この度の生け花デモンストレーションは密を避けるため、
前後半40分の2部制となり、以下の流れで進行させて頂きました。
・生花のご紹介
・各種矯める技術の実演
・伽羅の生花(本手生け)の実作
・現代華(オブジェ作品)の制作
・(装飾的な)盛花と抛げ入れ花の制作
・二作を合わせて一作に
伽羅の生花の実作
現代華(オブジェ作品)の制作
右:家元による盛花の制作
左:副家元による抛げ入れ花の制作
二作を合わせて合作に
古流かたばみ会の2本の柱である生け花
・生花(せいか)
(江戸時代から伝承されてきた古流の伝統様式)
・自由花
(盛花や抛げ入れ花、造形的な現代華などのフリースタイル)
を40分のデモンストレーションにまとめ上げました。
そしてなんと、このデモンストレーションが副家元 大塚理航のデビューともなり、
大変盛り上がりました。
また2部制ということで待機して頂いている皆様にも楽しんで頂きたいという想いから
展示花にも力を入れ、
皆様にちょっとした生け花の展示会の気分を味わって頂きました。
〜秋の迎花〜
まずはエントランスに家元・副家元の合作
紅葉や実ものをふんだんに使い、天井まで枝の張った「迎花」がお客様をお迎え致しました。
秋満載の華やかな生け花作品となり、
こちらの作品をバックに沢山の方にお写真を撮って頂きました。
〜生花(せいか)〜
受付けには副家元 大塚理航の生けた生花が展示されました。
厳格な錦木の受流しが会場入り口を引き締めました。
錦木の受流し生け
会場に入ってすぐの応接間には家元 大塚理司の生けた生花が三作展示され、
古流の伝統様式である生花を堪能して頂きました。
左:菊の紅白生け
中央:朝鮮槙の中流し生け
右:万年青の本手生け
〜現代華〜
また会場には現代華の大作が三作展示されました。
一作目はイタリア大使公邸に飾られていたガラスのオブジェに合わせて、
家元 大塚理司がガラスをメインにした水中花を展示。
会場の雰囲気と見事に調和し、ご覧頂いた皆様に大変喜んで頂きました。
二作目は外のバルコニーに家元作のオブジェ作品を展示させて頂きました。
こちらもイタリアらしい素敵な彫刻作品が沢山展示されていた大使公邸に合わせて、
余計な花を用いない造形的な作品で会場との調和を計りました。
バルコニーを進んだ先、
大使公邸の庭園の一角には副家元 大塚理航が生け花のインスタレーション作品を展開。
コロナ禍の終息を祈念して作品を生け上げました。
古典的な生花あり
造形的な現代華あり
生け花デモンストレーションあり
VIPとしてお招きした各国大使夫人を始め、
ご来場下さった皆様に大変喜んで頂き盛会の中、無事終了致しました。
ご来場頂いた皆様、
この度はお足元の悪い中お越しくださりありがとうございました。
今後とも古流かたばみ会をよろしくお願い申し上げます。