【副家元】お寺様 法要の装花
お寺様からのご依頼で1年で最も大切な法要にお花を生け、
今年で5回目となるご依頼もお客様から大変喜んでいただきました。
1作目は立派な床の間に、紅葉の灯台躑躅の味わいのある枝ぶりを生かして「行型:受流しいけ」で。
江戸時代から続く伝統的な”生花(せいか)”は、
元はどのご家庭にもあった床の間に飾られていた生け花になります。
昨今その床の間が減少してきてはおりますが、
その魅力はこういった和の空間にぴったりと馴染み、還るべきところに還った気がいたします。
時代は変われど洗練された日本の美意識やそこから今も受け継がれている伝統的な様式美は、
これからも絶やさず受け継いでいきたいと改めて身の引き締まる思いです。
2作目はお客様をお迎えする談話室に
紅葉と実物をふんだんに使用し、華やかな秋のお花を生けました。
3作目は奥様の設えた簡易的な花衣桁に紅葉の弟切草を「行型:中流しいけ」でゆったりと。
毎年素敵な和の空間に生けさせて頂けることを幸せに感じつつ、
来年も変わらずご依頼いただけるよう、また1年精進していきたいと思います。
今年もありがとうございました。